2025年の記事一覧

REPORT & TOPICS

2025.04.15「ランパスはマネージャーの私が一番上手」昭和63(1988)年卒 マネージャー 藤本 経子

中学時代陸上部で800mを走っていましたが、足を故障したため高校では陸上はしないつもりでした。中学の先輩からは「マネージャーでもいいから」と誘っていただきましたが、自分が走らないのに入部するのもなぁ、と思い、どうせ自分が選手にならないのなら、違うスポーツで、中学時代から好きだったラグビーのマネージャーになってみよう!という動機で入部しました。なぜか陸上部のメニューでランパスがあり、監督から「一番うまい」とほめられていたんです。

卒業後、ラグビーはテレビ観戦をする程度でしたが、毎年末に開催されていた忘年会にはちょくちょく参加していました。いつ行っても一瞬で高校時代の感覚になるのが面白いですね。

ZRFCで繋がっている同じ仲間なので何か安心します。年を取ってもこうやって繋がりが続くのが良さだと思います。

新入生の皆さん! 動機は何でもいいですよ! 選手でもマネージャーでもぜひ一歩踏み出して仲間になりませんか?

転載:野口(1985卒)

2025.04.14「無謀? トライしようよ」昭和50(1975)年卒 礒田 典理

新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

皆さんは、これからの高校生活3年間、勉強はもちろんのこと、先生方、友達とのかかわりや学校のイベントなどを通して多くのことを学ばれ、経験することで成長されていくことと思います。

特に、高校生活で班活動は大きな位置を占めており、どこに入ろうかと思案されている人も多いのではないでしょうか。

昨年10月にマスターズ花園という、皆さんにとっては、お父さんやお爺さんぐらいの方が参加する大会があり、私も参加することになり、50年ぶりに膳所高校での練習に参加しました。

グラウンドに立って何十年ぶりにボールをパスしたり走ったりしていますと、高校時代の記憶が少しずつよみがえってきました。そこで、当時の自分がどのようにラグビー班を選んで、どう感じたかをお伝えし、どこの班を選ぶかの参考になってもらえたら、という思いから書いております。

できれば、ラグビー班を選んでもらえることを期待しております。

実は、私は右股関節に子供のころから障害があり、中学卒業まで運動ができませんでした。その反動からか高校に入ったら運動部に入ることに決めていました。そして、中学校までは部活にはない種目であること、できるだけ体を鍛えられそうなことからラグビー班を選びました。

ラグビーは観戦するのは面白いが、危険なスポーツで自分がやるものではないという印象を持つ人が多いと思います。体が大きくて走りが早く、敏捷に動ける人、人一倍頑健でないとできないのではないかという印象を持っている人は多いのではないでしょうか。私もそういう思いの一人でしたが、中学まで運動できなかった者にとって無謀な挑戦かもしれないけど、とりあえずやってみることにしました。

練習は、はじめは辛く、筋肉痛がひどく歩くのも大変な感じでしたが、1か月もするとなんともなくなり体つきが変わっているのが感じられ、いつの間にか最近まで運動できなかったということも忘れ、チームに溶け込めるようになっておりました。

といっても、走るのも速くなく、体も小さい自分が、ちゃんとやっていけるのかという不安はありましたが、ラグビーという競技には、ポジションによって役割がそれぞれあり、各自の特性に合った役割のポジションがあるのです。足の速い人、体が大きく力の強い人は当然有利ではありますが、それ以上にそれぞれの役割をちゃんとこなすことが、チームのためになる。そういう競技です。運動に自信のない人でも十分にやっていけます。私は、スクラムハーフというポジションを受け持ち、速さよりも継続した走りと正確なパスが最低限の役割と考え練習に取り組むことにし、3年間続けることができました。

また、ラグビーというと、選手同士がぶつかり合うので、怪我が心配とか怖いといったイメージを持たれることも多いかもしれませんが、実感としてそれほどでもありません。安全重視のルールがしっかりしていますし、道具を使わず生身の人と人がぶつかるのですから、余程のことがない限り大きな怪我にはなりません。そして、怖がらず、勇気をもって行うことが怪我をしにくく、しかも良い結果が得られることに気づくはずです。

よく、ラグビーを社会活動や会社組織にたとえることがあります。チームのために責任をもって自分の役割をこなすということが似ているということからでしょう。練習が辛くなって休みたいと思うこともあってもチームのために頑張ろうという気持ちに自然となってきます。こういったことの積み重ねが財産になっていくと思います。

実感として、学校生活、卒業してからもいろいろな局面でラグビーを頑張ってきたことがよかったと思うことが少なからずありました。一生の付き合いとなる良き仲間、友人もできました。

みなさん、興味持ってもらえたなら、ぜひ一度練習を見に来てもらえればと思います。

これから運動をやってみたいと思っている人も、走りに自信ある人もない人も、体が大きい人も小柄な人も、どのような人でも受け入れられるスポーツがラグビーです。

きっと、ラグビー班が気に入ってもらえると思います。

 

転載:野口(1985卒)

2025.04.13「ラグビーは自分の人生の芯となり屋台骨となり、壁を突破する力を与えてくれている」昭和55(1980)年卒  田中 義和

トヨタ「MIRAI」開発責任者

新入生の皆さん、膳所高校入学おめでとうございます。

自分は、ラグビーが盛んな野洲出身でしたが、中学ではラグビー未経験で、思い返せば今からはるか48年前。ラグビー班に入ったきっかけは、実は野球班の練習に参加しようとグラブなど持参して登校したのですが、当日はなぜか野球班の練習のない日で、たまたまグラウンドで練習していたラグビー班の練習がとても雰囲気も良く楽しそうで眺めていたところ、最終的に当時ラグビー班監督だった北居先生に半ば引っ張りこまれるような形でラグビーを始めました。ポジションはスクラム最前線で敵と対峙する左プロップ(1番)。敵から味方から、前からも後ろからも押されるという、よくよく考えるとラグビー特有のポジションだと感じます。

自衛隊での夏合宿や折々でのけがなど、正直つらい思い出も尽きないですが、はっきり言って勉強そっちのけ、在学中は教科書よりラグビー専門誌「ラグビーマガジン」を熱心に読んで過ごしました。同級生からも「ラグビーは一生懸命だけど、勉強は超低空飛行」との記憶が今も鮮明のようで、同級生と杯を酌み交わすと、からかわれることも多いです。

結局、卒業後の浪人生活を経て京都大に入学しましたが、京大で再会した膳所高の同級生からは「何でゴリ(あだ名)がここ(京大)に!?」と驚かれました。ラグビーで培った体力や気力、ここぞという時の集中力に背中を押されたような気もします。

高校卒業後も膳所高OBチームのラグビーの試合に足を運んでは、ノーサイド(試合終了)後に、皆で飲んだビールのうまさは生涯忘れられません。

前置きが長くなりましたが、今も会社に入って色んなプロジェクトに参画し、ライバルから味方から、前からも後ろからも押され、壁にぶち当たることも多いのですが、膳所高ラグビー班の一員として仲間と過ごした時間と記憶が自分の原風景となり、今も続くラグビー班の旧友との繋がりが、確実に励みとなり、人生を豊かなものにしてくれています。膳所高在学中、勉強一筋では決して得られなかった貴いモノがラグビーを通じて得られ、自分の人生の芯となり、屋台骨となって支え、壁にぶち当たったときに突破する力を与えてくれている――そんな気がするのです。

最後に大切なメッセージ、「新入生のみんな、来たれ膳所高校ラグビー班へ!!」。

 

転載:野口(1985卒)

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